2024.09.22 応援メッセージ:ウォーリー木下
応援メッセージ

ウォーリー木下
(スペシャル・アンバサダー)あの時、東京で、パラリンピックの開会式を、どういうものにするのか、したらいいのか、何度も何度も、たくさんの人と意見を交わした。
歴史に残るものにしないといけない、と言う人もいたし、まずは自分たちが楽しまないと、と言う人もいたし、障がいを持っている人たちの希望にならないといけないと言う人もいたし、日本の文化の力を見せないといけないと言う人もいた。
しかし、きっと開会式だって、そんなに重たいものを背負わされたって窮屈だろう。
まずは参加してくれるみんな、それぞれのいろいろな夢と事情に触れること。そして、その夢と事情を受け止められる大きなお皿のような開会式になること。それがなにより大事な気がした。
結局のところ“出し物”というのはその大きさに関係なく、理念やキャッチコピーでは作れない。そこにいるみんなの生きた夢と事情が積み重なってできあがる有機体だ。うまくいけば、脳のシナプスのように手と手を繋いで刺激を与え合い、そこから生まれる電気のひらめきとやる気がいつしか膨大なアイデアとなる。
あの時、生まれた、奇跡のような“出し物”は世界中に広がった。そして幸運なことに、見た人それぞれの夢と事情を乗せて、「片翼の飛行機の少女」のように空に羽ばたいた。
あれから3年、あの時に生まれた“夢”をさらに膨らませて、今度は“列車”に乗せて旅に出る。
最初に開次さんの絵を見た時の震えは今も覚えている。誰もがこの列車に乗りたいと思うだろう。一緒に旅に出たいと思うだろう。新しい仲間も乗せて、今度はどこに行くのだろう。
実現できた夢と、実現できていない夢がまだあって、僕はこの作品にそれを託したいと(勝手に)思っている(重くてごめん!)。
みんなのエネルギーが手を繋ぎスパークすればきっとそれが出来上がるだろう。
応援しています!期待しています!楽しみです!